「察する」と「思い込む」は違う

エグゼクティブ秘書の「気配り」メモ

「察する」と「思い込む」は違う

秘書の佐藤直子氏は様々なエグゼクティブについてきた経験から、エグゼクティブ自身の日々の変化について察して上げる必要があると考えていて、これは当然のことだと思いますが、察するということは自分で相手のことを考えて何かアクションを起こすとか何もしない、という判断をするものですが、それではただの「思い込み」にすぎないと言い、察するのではなく実際に確かめる必要があり、その後確かめたことをもとに察して行動することが大切だとしています。

エグゼクティブ秘書の「気配り」メモ 56ページ

察するというのは相手のことを知れば知るほど思い込みになってしまうことが多いです。たぶんこうだろうな、とか。でも実は自分の知らないことってたくさんあって、ほとんどが思い込みなんですよね。占いとかと同じで、ある程度察しはつくんですが、本質的な部分としては何かがあって今の状態にいるわけです。ただ落ち込んでいるから慰める、そっとしておく、という占い師にでもできる対応で良いのではあれば察しておけば良いと思います。

しかし実際に佐藤直子氏のようにエグゼクティブの仕事をいかに円滑に効率よく、最大限にさせてあげるかを考える人からするとそれはただの甘えであって、本質を見た行動にはなっていないというわけです。佐藤直子氏の場合は思い込みで行動していた時期もあったそうですが、思い切ってエグゼクティブに何があったのかを聞いたそうで、それによって今の状態の根本原因を知り、それの対処をしたそうで、当り障りのない対応ではなくもっと踏み込んだ対応ができたそうです。

もし思い込みで勝手にとった行動が逆に出てしまうことがあれば問題ですが、自分が相手を察して行動してあげた、と慢心していたらそれこそ終わりですね。これはエグゼクティブの秘書であるから、ということだけでなく、人間関係全般に言えるでしょう。異性間の場合はまた難しいと思いますが、どんな人間関係でも相手を察するというのは難しいものです。

佐藤直子氏のように仕事の上司という相手ではない場合など、直接聞くことは難しいと思うので、空いてから話しやすいようにこちらからオープンであることを意識して接することも大切でしょう。それができていないとコミュニケーション自体がかなり弱い状態なので察することすらできないかもしれません。

ただし、率直に聞き過ぎるのもよくないでしょう。佐藤直子氏が実践していることは以下のとおりです。

  1. 元気よく挨拶
  2. 昨日の予定について振ってどうだったか聞いてみる
  3. 体調が優れなそうに見えるけど大丈夫か聞いてみる
  4. 楽しくなる話題を用意しておく
  5. 返事がなくても落ち込まない
  6. いつでも自分から何かできるように気構えをしておく

これを意識して相手を察するようにしてみたいです。