ドライアイ

ドライアイはただの疲れ目ではない

ドライアイ

乾燥する季節になったり、オフィスのように常に空調がかかっているところでパソコンのしごとをしているとドライアイになりやすくなります。ドライアイの原因や対処法などを詳しく解説していきます。

ドライアイとは

目が乾いてしまうことで起こる

ドライアイとは、目の表面を覆っている涙の量が減ることで起こるトラブルです。その名の通り目が乾いてしまい起こる疲れ目の総称と言えます。

涙には目の乾燥防止のほか、角膜への酸素や栄養素の補給や洗浄効果、殺菌効果などがあり、これが少なくなってしまうことで起こりえる弊害というのは容易に想像できるのではないでしょうか。

ドライアイの種類

涙の分泌が減ってしまう

涙液分泌減少型と呼ばれています。単純に自然に目を潤している涙の量が減ってしまうためにドライアイになってしまいます。
ストレスやホルモンバランスが関係している場合と自己免疫疾患が原因である場合に分けられます。

涙が蒸発してしまう

涙液蒸発過多型と呼ばれています。これが多くの疲れ目でドライアイを発症している原因なのではないでしょうか。最近ではパソコンを使うことでこのようにドライアイになる方が増えています。
またコンタクトレンズの使用によっても涙の蒸発が原因でドライアイになってしまいます。

目が疲れていると感じている人の半数がドライアイ

疲れたと感じた目のほとんどがドライアイの場合が多いようです。目が乾いている感じがしなくても、疲れたり目が重たく感じる場合でもドライアイと診断されることがあるからです。
また目に傷がついてしまったようなときは自覚症状がない場合もあります。

毎日パソコンを利用する時間が年々長くなりますし、最近はスマホなどを見続ける時間も長くなっているので、誰もがドライアイになる可能性が高まっています。

ドライアイの症状

目が異常に乾いてしまうのがドライアイです。乾いたかどうかがわからない場合が多く、以下の様な症状があればドライアイを疑いましょう。

以上の症状について5個以上当てはまるとドライアイの可能性が高いです。

ドライアイの原因

ドライアイの原因は加齢による涙の減少や病気、薬による副作用などがありますが、それ以上に生活習慣の中でドライアイになるほうが圧倒的に多いのです。生活習慣病と言っても過言ではないでしょう。

パソコンの使いすぎが原因

パソコンを使っているときはどうしても集中して画面を見てしまうため、まばたきの回数が減ります。これによって涙の蒸発が増えてしまいドライアイになることが多いです。
さらにオフィスのパソコン周辺は冷暖房が充実しすぎており、結果として乾燥してしまうことが多いため、一層ドライアイを助長してしまうことが多いことも特徴です。

対策としては、画面を目線よりも下に設置して、まぶたを開く大きさを少しでも小さくすることです。これだけでもドライアイ対策にとても効果があります。また卓上の加湿器を置くのも良いでしょう。
何よりもパソコンをしているときに意識的にまばたきをするようにしてみましょう。これで涙の蒸発を防ぐことができます。

エアコンの乾燥が原因

季節に関係なくエアコンが効いている室内にいることが多くなっていますよね。特にオフィスだと1日中エアコンがついている場合がほとんどです。しかも天井の吹き出し口がくちらに向いている場合だとそれだけでも目の乾燥スピードが加速します。

オフィスの場合はパソコンを使っている場合が多く、エアコンとのダブルパンチでドライアイが進行します。

やはり意識してまばたきするのは当然ですが、冬の暖房を入れているときは乾燥で風邪ウイルスにかかりやすくなるほど室内がカラカラになっています。加湿器でしっかり湿度を保つことも大切です。

コンタクトレンズが原因

コンタクトレンズはハードでもソフトでもどちらもドライアイの原因になります。
ソフトの場合は涙の蒸発を助長してしまい、ハードの場合は目が異物と判断されますが慢性的な刺激になってしまうと涙の分泌が減りドライアイの原因となってしまいます。

コンタクトレンズはどうやっても使用している限りドライアイの原因になってしまうのです。もし使用する場合は防腐剤の入っていない人工涙液を点眼することで対応しましょう。

ストレスが原因

ストレスは万病の元ですが、その根本原因というのがストレスによって自律神経が乱されてしまうからです。自律神経が異常になると、体の機能が正常に動かなくなってしまい体調を崩します。
これは呼吸や血圧など細部にわたってコントロールしている自律神経が機能しなくなってしまうので当然と言えます。

ストレスが強度にかかっていると交感神経が刺激され涙の分泌が妨げられてしまいます。これがドライアイの大きな原因となっています。ストレスを取り除くことはほとんど不可能であるといってもよいほど社会が病んでいることもあり、対策としては運動や睡眠などでストレスを解消するしかありません。

自分なりのストレス解消法を考えておいて日々ストレスを感じたらゆっくりと解消できる状態を作っておくことも大切です。

ドライアイの検査

ドライアイの検査はまず眼科で検査します。

前眼部検査

医師が目を見て、角膜や結膜に炎症がないかどうか、逆さまつげになっていないか、まばたきに異常がないかなどを検査します。

涙腺検査

涙の量が少なくなっていないかを検査します。

眼底検査

眼球の網膜に異常がないかを検査します。

屈折検査

角膜の大きさや形を検査します。これによって適切な視力がわかってきます。

ドライアイの治療

人工涙液による点眼

ドライアイの治療は人工涙液による点眼によって治療していきます。ここで注意したいのが、普通の人工涙液ではダメということです。
ドライアイの治療には毎日何回も点眼するため、防腐剤の影響を受けやすくなるため、防腐剤が入っていない人工涙液を使用します。

防腐剤は普通はカビや雑菌繁殖を防ぐために入っていますが、ドライアイの場合は別です。目に傷がついている要な場合は特に防腐剤が目に良くないことは容易に想像できるでしょう。

涙点プラグ挿入

涙の出る部分2箇所にシリコン製のプラグを入れます。これによって人工涙液では補えない自然な涙を目に供給しやすくなります。
涙には人工涙液では補えないたんぱく質やビタミンのような栄養素が多く含まれています。この涙でドライアイの目を潤すことができます。

涙点プラグ挿入は手術ですが切開したり縫うこともなく1-2分で処置が終わるので外来で済みます。想像以上に手軽なことに驚くでしょう。そもそも痛みがないので涙点プラグ挿入をする前の不安もなくなってしまうことも。

どのような治療をするかは医師と相談して行うのがベストです。ドライアイは一度治っても慢性疾患ですのでぶり返します。最適な治療法を行いたいですね。

ドライアイとコンタクトレンズ

結論から言いますと、ドライアイの方はコンタクトレンズはつけないようにしましょう。
コンタクトレンズは目の涙液があることが前提でつけるからです。

目の潤いが新鮮でなくなる

目は涙があり、そこに瞬きとともに酸素が入り常に新鮮な水分によって目が保護されています。
しかしコンタクトレンズをつけてしまうと、酸素が入らなくなり、新しい涙がしっかりと目に行き渡らなくなります。このことにより目への負担は増大します。

目の水分が不足してくると、コンタクトレンズが角膜へ直接くっつくこととなり、表面を傷つける恐れがでてきます。そうするとさらにドライアイが進行します。
さらに目の抵抗力が低下し、細菌などの感染がしやすくなる恐れもあります。

どうしてもコンタクトレンズを使う場合

基本的にはドライアイと診断されるとコンタクトレンズはつけてはいけないと言われます。
それでもコンタクトレンズをどうしてもつけなければいけない状況がある場合は、防腐剤の入っていない目薬を常備し、常に目を潤しておくことが必須となります