ワンマン社長が生まれる原因とその結果、会社の居心地は悪くなり社員がいなくなる

ワンマン社長が生まれる原因はずっとそこにいると大抵見えてきます。なぜワンマン社長というものが生まれてしまうのか整理してまとめたいと思います。

さらにワンマン社長によって会社の居心地は悪くなり、社員がいなくなってしまうことも珍しくありません。

誰にも文句が言われない環境で勘違いしてしまう

最初にリスクをとり会社を立ち上げ、また常にリスクを取りながら経営することは並大抵のことではありませんが、それによって社員に対して偉そうな態度をとったり、上下関係を作り出すことは間違っています。

ベースは働いてもらっている人たちに対価を支払うこと、対価のかわりに労働力を提供すること、このバランスが取れていることが重要であり、基本です。ここを勘違いし始めてしまうことでワンマン社長ができあがります。

基本的に社長に文句を言う人はなかなかいません。文句を言っても恐らく押し切られてしまい、決定権がある社長がすべて決めてしまいます。そうなってくれば誰も面倒な争いはしなくなってしまうため、さらにワンマン社長が成長します。だれも文句が言えない、言っても意味がない、言い争いになるだけ無駄、この悪循環。

給料を支払ってあげている感覚

私が驚いたのは給与明細を社長のもとへ呼んで直接手渡しすることです。これによって社員は社長の元へ足を運び、現金ではないもののお金を証明する紙を受け取りに行くわけです。「今月の給料、ほれ」という感じに思えてしまいました。

毎月の給料、生きるための金は俺がしっかりお前達に渡しているんだぞ、と誇示するかのように思えました。

一般的には給与明細は各個人に総務が配布すれば良いだけなので、わざとやっているということですね。関係性を明確化する意図があるとさえ感じます。

このように給料という金で上下関係を作るのもワンマン社長誕生のきっかけです。上下関係を作り始めると人間関係というのは破綻方向へ進むしかなくなります。良好な関係はお金が入り続けている間だけになるからです。

実際にリーマン・ショックのときは一気に状況が逆転してしまったこともあり、いかにフラットな関係性を保ち、いかに中身意識を持って日々会社環境を作っていくかがとても大事だと思った時期がリーマン・ショックでした。

誰も注意しないとワンマン社長はエスカレートする

何を言っても基本的にワンマン社長の考えていることがベストであり、その方向に向かっていくのがワンマン社長の会社です。社員が正しいことを言っていても、ワンマン社長が期待する答え出ない場合、それは採用されず、意地でも怒鳴ってでも口論になってもワンマン社長の考えを押し通そうとします。お前の考えは違うだろ、こうだろ、という具合です。

このような場合、判断ミスになるので結果は良い方向へは進みません。大抵これまでは誰かがワンマン社長の見ていないところで尻拭いしていることが多いです。しかし管理職でもない人はそんなことはしないで退職していくので少しずつ破綻が始まります。

何言っても無駄だと思われたら人間最後ですね。しかし誰も何も言わないのでワンマン社長は人間的な成長や修正をすることなくどんどん歳をとっていき、もはやなにも変化できない頑固オヤジになっていきます。時代が変わっても自分が正しいと思い込んで時代を掴めない。どこかでヤバいと思っていても、本来はこうなんだ、と頑なに固辞します。

ワンマン社長は社員を駒と思っている

ワンマン社長であるがために、社員はこれまでも入ってはいなくなりを繰り返してきたでしょう。せっかくこちらが目をかけてやってきたのに・・・という怒りを何度も経験しているワンマン社長はすでに社員を「駒」としか思わなくなっています。

人として接していると本人は思っていても、根底には「会社の売上から一定の金額で雇っている駒」であり、使えなくなったり消えてしまったら営業を続けるために新しい駒を手に入れなければならない、と考えています。

この考えもあるためまず退職金がありません。いなくなる駒に大金を渡す義理はないからです。

退職金がない会社は小規模の会社になるほどその率は高くなります。ワンマン社長の場合は社員が残らないので会社規模が大きくなることは珍しく、小さいまま数十年経過しているため、退職金がないことが多いです。

本来は10年、20年、30年働いてくれた仲間という感覚があるものですが、ワンマン社長の場合はその考えは欠如しており、社員にとって重要な金銭を固定給としてしか与えないことが多いです。駒には決まった金額だけ与えればよいわけですから。

人に暴言を吐き、態度も悪くなる

ある程度ワンマン社長が完成されていくと、社員に対して暴言を吐いたり威圧的な態度で接したりするようになります。それは完成されたワンマン社長の会社に入社した人たちは当たり前のように感じますが、これは当たり前ではありません。

「お前その態度マジやめろって」のように注意してくれる人がいないため、この様になってしまいます。

これが常態化することで会社の雰囲気は悪くなっていき、どこかのタイミングで退職する人がポツポツ現れます。そして入社しては退職しを繰り返し、古い人しか会社にいなくなってしまいます。

古い人達はワンマン社長に耐えられる人たちが揃っていて、普通はおかしいだろと思っていることが当たり前と錯覚していることが多いです。誰もこの状況を好きとは思っていません。そして生活のためにもう転職なんてできる年齢ではない、と我慢している人もいるでしょう。

結果、会社きはどんどん高齢化していきます。全員があと10年したら定年退職、ということも珍しくありません。そんな会社に20代の若い子が入って定着するでしょうか。

こうなってしまうと、ワンマン社長の暴君はおいておいて、まずは30代を採用し、ある程度会社に馴染んだら20代をコンスタントに採用して新しい会社のカラーを作っていくことになりますが、実際はワンマン社長がいるので最初に定着させようとした30代もやめていきます。

若い子たちは若い会社に皆行くので、高齢化したワンマン社長の会社は衰退していく一方です。

ワンマン社長であることに良いことはなにもないんです。